第４回・ダイエットモンスターバトル、大阪地区リーグがいよいよ始まった。

私は、自分のモンスターを、バトルのためのホストコンピューターにインストールした。名前は「ミンチュウ」。

対戦相手はというと、６年前の大会でも私を苦戦させた西山小夜子、その彼女が今回６年間かけて育てたモンスターは「デモック」である。

ネズミ型で小柄の「ミンチュウ」は、恐竜型の「デモック」と比べると、分が悪そうにも見える。

でも大丈夫。この６年間、私が液晶画面の中の「ミンチュウ」を常に携帯しながら、してきたことは、西山小夜子がしてきたことよりも、ずっと、ダイエットモンスター、略して“ダイモン”の成長には好ましいことばかりだったはずだ。

だが、いざバトルが始まってみると、「デモック」は強かった。

鋭いツメ、火炎攻撃。「ミンチュウ」は、電撃攻撃も空しく、みるみるピンチになっていく。

あぁ、私の「ミンチュウ」が！

私が、消費税率ＵＰに反対し、ダイオキシンや環境ホルモンの問題をとりあげ、新しい福祉のありかたを提唱し、教育現場の問題について追及し、その他モロモロの行動をするたびに成長してきた、私の「ミンチュウ」。

常に国民の声を聞き、世論を反映させようと努力してきた私の態度に感応して、データが向上してきた、私の「ミンチュウ」。

私は必死で、コントローラーを操作した。

しかしとうとう、「ミンチュウ」は「デモック」に敗れてしまった。

さらにこのあと、「ミンチュウ」は、「リベラ」や「ソーシャ」にも負けてしまい、“一勝一敗一引き分け”どころか、“三敗”という結果に終わってしまった。

…こうして私は、参議院議員選出の大阪地区リーグに『落選』した。