佐倉ジェンダー研究所／
ジェンダーをめぐる関西2002-11
【ペニスは「男」の象徴？】ＭｔＦにとってペニスという器官には複雑な思いがあることは多いのではないでしょうか。深刻な身体違和感のある人たちの外科的治療がよりスムーズに（「安易に」ではなくて）おこなわれるように、早くなっていってほしいものです。しかしながら私のように日常生活ではさほどペニスにこだわりのないＴＧの存在も、なおざりにされてはいけないのは、忘れられないようにしたいところです。
私の場合小学５年生まで女の子にもオチンチンがあると思い込んでいた（拙著『女が少年だったころ』p143参照←ここはメルマガで連載時なぜかいちばん反響があったりもした……）くらいなので、あまりペニス＝男性のシンボルという意識がありません。そのため性別適合手術をあえて受けようという希望も強くはないわけです。日常生活ではべつにそれで不自由はないのです（性器を見せて歩いたりしたらそりゃ別の意味で犯罪やし）。いわば「オチンチンのある女がいてもえぇやん」てな感じでしょうか。
しかし身体改造の意欲がないわけではなくて、安価で痛くなく手っ取り早くて完璧な方法（魔法使いが現れて願いを何でも叶えてくれるとか、ドラゴンボールが７つ集まったとか）がもしあるのなら、ぜひとも女性の身体を手に入れたいとも思います。
というのもやはり美容上はペニスに問題大ありなのです。普通の女性の場合スカートとパンツでウエストのサイズがちがうということはあるものなのでしょうか？ 私の場合なぜかパンツの場合のほうがワンサイズ上。なんでやろ?? と考えた果てに、どうもこれは股間のバットとボールのせいでは!? という結論に達したのです。ぇーん、タイトなパンツスタイル、キメてみたいよ〜。
さらにです。セックス（「身体的性別」じゃなくて、ズバリ「エッチする」という意味で）に関しては、やはり私は性器はワギナのほうがいいなぁ、というのが最近の思いだったりします。で、相手はペニス。ペニスなんだけど、その相手というのはやっぱりカワイイ女の子がいいなぁー。…………。しかしこうなるとペニスだとかワギナとかは、単なる性器が凸か凹かのモンダイでしかないですナ。はてさてペニスは「男」の象徴だなんて、誰が決めたんでしょう？
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