世界では、まだまだ戦争・紛争はなくならないし、災害や貧困で苦しんでる国も絶えない。

はやく平和で、みんなが幸せに暮らせる世界に、していきたいもンだよね。

ではそのためには、日本は、日本に住む私たちは何ができるだろう。

…それを知るためにも、まず国際社会の中での、日本の占める位置や意義を確かめておこう。

ひとつめは、日本は『先進国』だということだね。

もちろん先進国だから、そうでない国よりも優秀だとかエラいとか、そういうことはないんだよ。

でも少なくともそういうことは言えるから、その進んだ工業技術で、世界の人々に役立つものを作ったりはできるね。

それに、最近は不況だとはいえ、やはり大きな経済力を持った国だから、お金の面での発展途上国の援助なども、すでによくおこなわれているよ。

まずは日本が、世界の中でそういう国のひとつだということは押さえておこう。

ふたつめは、日本が『アジアの国』だってこと。

上に出てきた先進国というのは、ほとんどはヨーロッパの国、またはヨーロッパ人が移住して作った国（アメリカ合衆国など）なんだ。

世界には、ヨーロッパの他にも、アジアやアフリカなどたくさんの地域があるのにね。

だから先進国の考え方とか、先進国になるために産業・経済を発展させる方法とかが、どうしてもヨーロッパ的な文化に基づいたものになりがちなんだ。そして、ついついそれが世界の非ヨーロッパ地域にも押しつけられてしまうことになる。

詳しいことは、また機会を改めて述べるとしても、ヨーロッパのキリスト教文明とはちがった、アジアのモンスーン気候の中で育んだ自然と共生する独特の考え方は、環境問題もますます深刻になっていくこれからの世界にとって、必要不可欠なものだとも言えるよね。

もっとも、今の頼りない政府は、このことをイマイチ自覚していないみたいなんだけどね。

さてみっつめは、日本が『平和憲法を持つ国』だってことだね。

このこととなると、政府のエライさんたちは、ますますわかってないみたいだけど、コレもものすごくスゴいことだよ。

他の先進国は、核兵器も含む最新鋭の装備の軍隊を持ったり、兵器を輸出してもうけているけど、日本はそれをしていない。

そうして、戦争・軍隊に頼らない、話し合いによる解決で、世界を平和にしていこう……というのを基本方針にしているわけ。

世界中がコレを見習ってくれれば、戦争はなくなるんだけどねぇ…。

だから、少なくとも日本は、この平和主義の憲法にのっとった模範を示していく必要はあるだろうね。

さて、これら３つを合わせて考えると、やはり日本の国際社会での位置や意義は、特別なものがあるね。

『平和憲法を持つ』『アジアの』『先進国』ってったら、つまりは日本以外にないんだもん。

これらをふまえて、日本の国に、あるいは日本人にしかできない本当の国際貢献を、ひとりひとりが考えてみるといいね。